歯周病菌が体内に侵入すると、アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβタンパク質の蓄積量が約10倍になる事が近年の研究により判明。
歯周病を防ぐには、日々のハミガキが有効です。
歯磨きに必要なグッズの紹介です。
歯周病菌がアルツハイマー病の原因に
アルツハイマー病の原因として近年注目されているのが「アミロイドβタンパク質」
このアミロイドβタンパク質が脳に蓄積されると、アルツハイマー病の発症や症状が進行します。
歯周病菌が、このアミロイドβタンパク質を増やしてしまいます。
研究チームが、歯周病に侵されたマウスと正常なマウスによる実験を行った結果、アミロイドβタンパク質の蓄積量が約10倍もの差が見られました。
その結果、マウス自体の記憶力にも差が出ており、歯周病菌がアルツハイマー病に関係していることが裏付けられました。
歯周病の予防方法
歯周病は毎日のハミガキによるブラッシングで予防できます。
歯周病の原因となる歯垢や歯石、バイオフィルムを歯の表面から清掃することが大事です。
適当なブラッシングだと、ブラッシングできていない箇所があり、そこから歯周病が進行していきます。
定期的に歯医者さんで歯石除去をしてもらうことも大事です。
歯医者さんでの定期健診(保険内診療)
歯磨きだけでは完全には歯石除去ができないので、3~6ヶ月に一度程度の定期健診で診てもらいましょう。
定期健診は保険適用されるので、料金もそこまで高くないので、忘れずに受診しましょう。
PMTC(歯石除去・歯面清掃)(保険外診療)
定期健診よりも徹底した口内清掃がPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
専用の機器などで徹底的に清掃と研磨を行い、歯周ポケット、プラーク、バイオフィルムを除去します。
治療時間は約1時間程度。
保険外診療の為、歯医者さんによって値段は変わりますが、1万円前後のところが多いようです。
20代は歯周病にかかりにくいですが、加齢とともに免疫力が落ちて歯周病になりやすくなります。
30代以降の方は、1年に一度でも良いのでPMTCの受診をオススメします。
歯ブラシ
歯ブラシはいくつもの種類があるので、歯に合わせたものを使いましょう。
幅広ヘッド、コンパクトヘッド、部分用タフトブラシ等
歯磨き粉
色々な種類がありますが、基本的には高濃度フッ素が配合されたものがベター。
フッ素が歯周病菌から守ってくれます。
デンタルフロス
歯ブラシとフロスや歯間ブラシを使うことで口内の85%の清掃が可能です。

実は歯間にも汚れが溜まりやすいんです。
歯ブラシだけだと、歯間に溜まった汚れが原因で歯周病になる可能性もあります。
フロス ⇒ ハミガキ の順番で行うと、フロスで汚れを取り除いた隙間に、歯磨き粉の有効成分が入り込んで歯周病菌から歯を守ってくれます。
マウスウォッシュ
ハミガキ後にマウスウォッシュをする事で、殺菌効果、歯周病予防効果がアップします。
特にフッ素コートが重要で、歯磨き粉にフッ素が入っている場合もありますが、ハミガキ後の洗浄でフッ素が流されてしまっていることもあります。
フッ素コート:歯の表面に歯周病菌を付きにくくしてくれます。
なので、ハミガキ後に専用のマウスウォッシュを使うことで、歯周病予防効果がアップします。
ハミガキの理想的な順番
デンタルフロスで歯間汚れを除去 ⇒ 歯ブラシでブラッシング ⇒ 足りない分をタフトブラシでブラッシング ⇒ マウスウォッシュ
毎回この流れが理想的ですが、朝昼晩と続けるのは難しいと思います。
そこで、まずは夜の歯磨きタイムから試してみてください。
ハミガキに必要なものまとめ
・歯ブラシ
・歯磨き粉
・デンタルフロス
・マウスウォッシュ
それぞれのオススメ品は別の記事で紹介します。
コメント